いいだ いいら

こんにちは。
梅雨の中休みは昨日まで。昨日の午後からお天気下り坂になって今日はひんやり。
ザーザーとなかなかの量の雨が降っています。
17日の日曜には白樺湖の亀屋ホテル様にて林間学校の中学生の皆様をお迎えします。
せっかくの林間学校、良い思い出を作ってもらいたいですがお天気どうでしょう?
予報ではまずまずですので雨だけ降らなければ、と祈ります。

さて、先日6月10日(日)
台風と梅雨前線がタッグを組もうかとしている中、第3回 和太鼓「花の木組」公演のゲスト出演に飯田の鼎文化センターへ行って参りました。
何しろゲスト出演なんて初めての体験で右も左もわからない中、ほっそい森山さんをはじめとするスタッフの皆様のあたたかいお心遣いに見守られ「長持ち~泉龍壱番太鼓」「御柱木遣り太鼓」「実五郎伝説」「八ヶ岳~泉龍まつり囃子」を演奏させて頂きました。
通しリハと本番合わせて2ステージを演奏するとの事で、通しリハは確認程度と心得ていながら、照明を当てられるとついつい夢中になってしまう芸人の性。。。それでも全力で打ち切り、どうにかこうにか大役を果たした、かどうかは定かではありませんが、大きな事件事故なく行って来ることはできました。

いや、事件は現場で数々起きました。。。
一つ目の事件は場当たりの時。
到着後すぐに搬入、セッティング、慌ただしくバミって、最初の「幕開けから壱番冒頭」までを場当たりしようとした時でした。
照明さん音響さん準備OKだから始めましょうかと舞台監督のりえさんとお話しして。
緞帳が降り、打ち手がスタンバイし、会長のギロもスタンバイOK!
じゃぁ内藤さん客席から。。。あれ内藤さん??内藤さん!!?
照明音響に影響のない打ち手の一人くらいなら居なくても良いですが、ピンスポを当ててもらわなきゃいけない内藤さんがいない。。。
長持ちきっかけで始まるのに長持ちの内藤さんがいない。。。
OTL。。。
崩れ落ちている暇はありません。何しろ時間がないんです。
私、袖からロビーまで飛び回って叫びました。
「内藤さぁ~ん!始まるよぉ~!!内藤さぁぁ~ん!!!どこぉ~!!!!内藤さぁぁ~ん!!!!!」
叫ぶ私を不思議な顔で見送る花の木組の皆々様。
恥も外聞もかなぐり捨てて叫び走る私。
余談ですが、彼らは走る私が不思議だったのではなく、花の木組様にも「内藤さん」がいらっしゃるのだそうで「なぜこの人は内藤さんを探しているのか?」「見ず知らずのこの人がうちの内藤さんを探している?」「いやまさか?」という疑問のお顔だったようです(笑)
本線復帰。
必死に探すも内藤さんはどこにもおらず、仕方なく私は袖に戻りました。
そして幕が開き、会長に代わりに長持ちを歌うよう強要。
「え?俺かい?」
「だって!時間がない!!」
と会長と押し問答していると、遠く客席の一番奥から「はぁ~めでたぁなぁ~」と内藤さんがしれっと現れました。。。
トイレだって。。。
トイレはどこかと聞いたら地下のトイレに案内されて。。。
トイレに行ってたって(涙)
まぁ無事時間内に予定していた場当たりを終えたから良いんですけど。

これに動揺したと言ったら言い訳ですが、二つ目の事件は同じく場当たりで起きました。
照明や音響との打ち合わせの必要がない実五郎から八ヶ岳までの転換は、時間があったらやろうと最後にしていたのですが、私が順番を間違えまして。。。演目順通りにやってしまいました。。。
まぁこれもギリギリ時間に収まったので良かったんですが。
場当たりの後は顔合わせでした。客席に集合した緊張の色を隠せない花の木組の皆様、とこちらも緊張の面持ちでご挨拶。楽しみにしていますと言って頂き緊張がさらに倍増。。。そのまま通しリハの準備のため楽屋へ案内していただき楽屋入りしました。
でも楽屋にはこれでもかっというくらいにお菓子が山積み♪
漬物ばぁ~ん!
飲み物どぉ~ん!!
フルーツじゃじゃ~ん!!!
所狭しとテーブルには美味しそうな物が並べられており、緊張なんてどこ吹く風。
ありがたやありがたや。。。
甘いイチゴやチョコレートとしょっぱいおせんべいやコーヒーとの魔のスパイラルの誘惑に心奪われそうになりながらも、通しリハまで時間がないっと己を奮い立たせるのがもう大変でした(笑)

そして三つ目の事件は通しリハの木遣りの時に発生しました。
風雪台が滑って一打ごとに太鼓がどんどん遠ざかるのです。何故か下手だけ。
上手は大丈夫だと言うし足元も全く滑らないのに下手の風雪台だけが滑る。。。
遠ざかっていく太鼓を必死に打ちましたが両手で両方の太鼓を打つ時は手が空を切りました(笑)
リハ後に私の打ち方が悪いのでは?と言われショックを受けました。
でも壱番の時はそんなに感じなかった、おかしい。。。
でもやっぱり私が悪いのかも?
と一人さみしくトラックから滑り止めのシートをかき集め、黙々と風雪台の足裏に貼ったのです。。。
不憫。。。
嘘です。
剛さんが手伝ってくれました。
なんとなくドラマティックにしたくって嘘つきました。
すみません(笑)
剛さんありがとうございました。おかげで本番は一切滑りませんでした。

四つ目の事件は通しリハで泉龍のステージ幕締め後、暗転の中で起きました。
上手に撤収しようと下手の袖にあった抱桶を毛布と一緒に引っ掴んで舞台を横切る私に、りえさんがすがって言いました。
「あつ子さん!それうちの太鼓です!!これから使うやつですっ!!!」
「ぎゃふんっ!お恥ずかしいっ!!」
慌てて手を離した私。。。
だってだってだって!うちのとおんなじ色に見えたんだもんっ!!黒かったんだもん!!!
でもよく考えたら毛布に乗ってなかった。。。勇人さんが幕締めまで抱えているはずだから袖になんてあるはずないのさ。。。ぎゃふん。。。
りえさん、大変申し訳ございませんでした。。。
危うく大事件に発展するところでした。
そんなこんなで数々の事件を乗り越え通しリハが終わり、楽しいお弁当の時間になりました。
幕の内弁当を人数分ご用意いただき、お漬物とお茶とお菓子とコーヒーといろいろをたらふく頂きました。
こんなVIP待遇を受けたのは初めてで、本当に感動いたしました。
花の木組の皆様、お心遣いありがとうございました。大変美味しかったです。ご馳走様でした。

そして迎えた本番。
この日最後から二番目の事件が起きました。
実五郎終わりの暗転の中でバチ挿の周りに集まった時、萌々香さんがつぶやきました。
「太鼓に穴が開いてる。。。」
「えっ!!!!!?」
とりあえず本番中だし八ヶ岳では使用しない太鼓でしたので、その時はそのままスルーしました。
公演を終え撤収前に確認すると、穴というより皮が裂けておりました。
昨年購入したばかりの太鼓なのになぜ?
よほど力強く打ったのか?
あたし・・・かな?
保存方法が良くなかった?
保証期間内なのか?
ってか、保証効くのか?
数々の謎を残した事件ですが、先日も書いた通りとりあえず事件が続く萌々香さんには今度太鼓をぶん投げてもらわなくちゃです。

最後の事件は本番の泉龍の幕締め後、またもや暗転中でした。
締を台ごと抱えて上手へと舞台を横切る私に、勇人さんがすがって言いました。
「あつ子さん!それ借りた太鼓です!!これから使うやつですっ!!!」
「ぎゃふんっ!そぉでしたっ!!」
慌てて振り向き台を差し出しました。
だってだって!台は泉龍の台だったんだもん!!太鼓がはける前に持っちゃっただけなんだもん!!!
でもよく考えたら太鼓は下手って打ち合わせしてた。。。知らない人の名前がバミられてた。。。ぎゃふん。。。
こちらも大事件に発展する前に阻止していただきました。
勇人さん、大変申し訳ございません。。。
六度目の事件では一瞬「えっデジャブ?!」と不思議体験を疑いましたが、確実に同じミスを繰り返していた私です。改めてお詫び申し上げます。
お二人とも本当に申し訳ございませんでした。そしてありがとうございました。。。

というわけで、事件の半数は私がやらかしたわけですが、皆様のおかげで大事件にならず、無事に公演を終える事が出来ました。
舞台監督のりえさん、たまり場でたむろしていっぱい邪魔したり至らない所多々あり、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。申し訳ございませんでした。無事にゲストという大役を果たせましたのも、りえさんのおかげです。本当にありがとうございました。
ってか、太鼓をぶん投げなきゃいけないのは私かもしれません。。。
上手で私たちの転換をサポートしてくださったスタッフ様、搬入や搬出もお手伝いいただき、大変お世話になりました。たまり場まで数メートルと甘く見ていましたが、されど数メートル。演奏が30分ギリギリだった事を思うと、皆様の袖でのサポートが無かったらもっと転換に時間がかかって私たちの幕締めは押していたかもです。ありがとうございました。
お客様にもご好評いただいたようで、小泉家撮影の動画を見ると内藤さんの長持ちを身を乗り出して観てくださったり、会長のMCに笑いが起き、一曲終わる毎に盛大な拍手を頂き、泉龍まつり囃子では手拍子を頂きました。ご観覧くださった皆々様、本当にありがとうございました。
茅野から来てくださった田村さん、折井さんも遠いところありがとうございました!!
そんな私たちの演奏風景はこちらです♪
花の木木遣り
すごくきれいな青です。
私は青が大好きなので、この写真に一目ぼれしました。
技術スタッフの皆様とは、りえさんを通しての大まかな動きの確認だけで打ち合わせらしいものはございませんでした。強いて話題に上がっていたと言うなら内藤さんのピンスポットと会長のピンマイクくらいでしたので、私は正直地明かりの中でずっと演奏するものと思っていたのです。
が、当日は曲ごとに暗転にしていただき、動画を見れば一曲一曲違う照明を当ててくださり、本当に素敵な演出をしてくださっていました。タイミング、色、素晴らしくてきれいで完璧で、プロの方って本当にすごいなぁと感激でした。
技術スタッフの皆様、いい加減な場当たりと適当な台本だったのに、あんなに素敵な演出をしていただいて、本当にありがとうございました。私達が舞台で拍手を頂けたのも皆様のおかげです。ありがとうございました。
そして撮影をしてくださった小泉家の皆様、この度も大変お世話になりました。ありがとうございました。

公演の最後は夏祭りに抱桶や鳴り物、笛で参加させて頂き、アンコールを袖で拝見させて頂きました。
ゆっくりと花の木組の皆様の演奏を見れたのはアンコールだけでしたが、初めて見る皆様の演奏は想像以上に力強くひたむきで純朴で、それが何とも言えない味になって。
全身全霊で演じる姿は汗がキラキラ、瞳もキラキラ、皆さんキラキラ輝いていました。私もキラキラ出来るように頑張ろうって、元気を頂きました。

公演後は写真撮影。全体の写真はまた別の機会になりますが、とりあえず泉龍の記念撮影写真。
花の木集合
大役を終え、皆さんほっとしております。
もう一枚。
花の木実五郎
実五郎の風景です。
この頃には穴が開いていたのかいないのか。。。でも萌々香さんの表情はとても素敵で、そんな事件などみじんも感じさせません。もしここで開いていたのだとしたら、萌々香さんの心臓は鋼を通り越してセラミックの心臓です(笑)

写真撮影の後は着替えて慰労会と続きました。
慰労会では漬物からオードブル、デザート、食べきれないほどのご馳走が並び、次から次へとご挨拶にお越しくださった花の木組の皆様が飲み物をどんどんついでくださり、ここでもお腹いっぱい頂きました。
スタッフの女性がお昼の残りで握ってくれた混ぜご飯のおにぎり、沁みました。。。
この日の公演の感想などをということで、スタッフの代表の方のご挨拶の後、キャストの皆様が一言づつご挨拶をなさいました。
仕事の合間をぬって一生懸命練習したこと、ちょっと間違えてしまったこと、練習の成果がいかんなく発揮できた事、とても楽しかった事、皆様いろいろありました。
中でも「天地」のラストでバチが飛んでしまい悔しいと泣き出した女の子。私は一緒に泣きそうになりました。あたしなんて今日何回事故を起こしたろうか?それでもケロッとしてるのに。。。お恥ずかしい。。。もっと真面目に生きよう。。。そう思いました。
他にもお子様をサポートしながらご自身も太鼓を叩いた親御さん、代表の新井さん、皆さん涙がこぼれ落ちそうでした。ご子息の代わりにご挨拶なさったお母様は「なんで涙が出るんだろう」そう呟いて涙をぬぐっていらっしゃいました。皆さん言葉にならない思いが溢れ出ていて、そのお顔を思い出す度に私は胸がつまる思いです。
何より感動したのは、キャスト全員がコメントの最後に「泉龍太鼓の皆様今日はありがとうございました」と言ってくださった事です。
全員が全員、最後に必ずお礼を言ってくださるので、陰でりえさんのカンペがでているんじゃなかろうか?とりえさんを探してしまうほど。
けれど、カンペはどこにもありませんでした。
私は、たくさんの人たちにサポートされ、暖かい気持ちに囲まれてまっすぐに育った彼らは自然とそういう感謝の気持ちが湧き出るんだ、と思いました。そしてそれを表に出さないといけないと知っているんだ、と。
彼らをサポートする方々は本当に暖かく大切にこの子達を見守っていらっしゃるんだな。そんな素敵な皆さんに守られているから、こんなに素敵な花の木組になったんだな、と胸が熱くなりました。
真っ直ぐで惜しみない愛情を受けて育つと、人は同じ分の愛情を他者に向ける事が出来るんだと。
昨今、若い方が命を軽んじる事件が世間を騒がしていますが、彼らのように正しく惜しみない愛情をくれる大人に囲まれていたら、きっとそういう事をしない人になったんだろうな。。。とこの日の終わりに思いました。

花の木組の皆様、代表の新井様、この度は大変お世話になりました。
ゲストなんて本当におこがましくて、皆様のお役に立てたものかどうかいまいち自信がありませんが、皆様に出会えた事、ご一緒できた事は間違いなく私たちの今後の糧になりました。
本当にありがとうございました。
帰り際、たくさんのお土産も頂きました。ご馳走様でした。
見送りに出てくれた皆様、りえさん、本当にお疲れ様でした。
またいつか、ご一緒できたら光栄です。
それまでお身体お大事に、お元気でお過ごしくださいませ。

泉龍の出演者の皆様、一日がかりの遠征、お疲れ様でした。
事件ばかり起こす私を支えてくださって本当にありがとうございます。
セッティングから場当たり、2ステージと撤収まで、全力で駆け抜けて私は筋肉痛です。
最近では珍しく、翌日に痛みが出たから相当頑張ったんだろうと自分で自分を褒めました(笑)
皆様はいかがでしたでしょうか?
まだまだ泉龍のステージは続きます。お体労わってこれからも頑張りませう。

台風と梅雨前線のダブル攻撃にも関わらず、ほとんど雨に悩まされる事なく終えられたのも、ひとえにこの日お世話になったすべての皆様の行いのおかげと感謝いたします。
本日これにて。
どろん。

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